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後悔しないお部屋探し

後悔しないお部屋の探し方とは

POINTⅠ:
ご希望条件の整理をしましょう。

お部屋を探すとき、皆さんはどのようにされますか?

不動産屋さんへ行く、インターネットで調べる、情報雑誌を見る等々、色々な手段がございます。

でも、これは「情報収集」に過ぎません。

■ ご希望条件の決め方で大きく変わります

お部屋を探すということは、どんなお部屋を探したいのか自分自身でしっかり把握できてはじめて成功するものです。

その「希望条件」でソートをかけ、多々ある情報の中から自分にぴったりの物件をセレクトしていくことになります(ソートのかけ方は注意が必要ですが…。詳しくは「物件検索の仕方」をご参照くださいませ。)

 

ではその希望条件は、どのように決めれば良いのでしょう?

基本的に希望条件は「必然」です。

根本は「現在のお住まいの不満な点」と「生活環境の変化」にあります。

そもそも今のお住まいに不満点が1つもなく、ご転勤・ご転職やご結婚、お子様の誕生という大きな生活環境の変化もなければ、お住み替えを考えません。

 

必然とは、例えば今のお住まいが1Kで、今度結婚するから1LDK以上に住替えたい、とか、今のお住まいが駅から遠く、通勤が大変なので駅近のお部屋に住替えたい、といったようなことです。

 

お部屋探しをするときは、どんな部屋が良いかということよりも「今のお部屋の何が気に入らないのか」「どうしてお部屋探しをしなければならないのか」という「動機」からご希望条件を探ったほうがよろしい場合が多いと思います。

これは、最低限の希望条件、言い換えれば「絶対的な希望条件」となります。

なぜならここで妥協することは、お部屋探し、お住替えの意味を失ってしまう可能性があるからです。

■ 本当に必要なものとは?

次に理想の希望条件の整理です。こういうものがあったらいいな、こうだったらいいなという希望を整理しましょう。

例えば、追い焚き機能やシャッターなど。

しかし、どんな機能でもあるにこしたことはない訳であり、あると本当に便利なもの(なければ困るもの)、どっちでも良いもの、そして賃料とのバランスを考えなければなりません。

 

あると本当に便利なもの。これはお客様の家族構成やライフスタイルによって異なります。

前出の追い焚き機能もそうです。一人暮らしのお部屋に追い焚き機能は本質的には必要ありません。どうしても必要なケースは、ご家族が多く入浴時間がバラバラだ、というような場合です。

 

先般、追い焚き機能を必要とする理由として水の節約につながるから、とおっしゃる新婚のお客様がいらっしゃいましたが、追い焚きはその分ガスを使います。どっちが得かという問題でなく、ご主人様のお帰りが毎日遅く、どうしても入浴時間がずれてしまうケースにこそ、追い焚き機能は必然性があるのです。どうにか二人の入浴時間をずらさないで済むのであれば、水もガスも無駄にせず、尚且つ追い焚き付きよりも賃料の安いお部屋が見つかるかもしれません。

 

このようにある程度必然性をもった形で理想のご希望条件を整理していくと、理想のご希望条件の優先順位もおのずと見えてきます。

 

もちろん「必然性」も「生活環境の変化」もない、気分転換のためのお住み替えのお客様もいらっしゃいますし、それも重大なお住み替え事由と認識し、ご案内させていただいております。

POINTⅡ:
情報収集とマーケット把握をしましょう。

ご希望条件の整理ができたら、次は情報収集です。情報収集は質が大切です。鮮度と精度です。

 

インターネットは「情報量」に勝りますが「質」は劣る傾向にあります。

 

質を一番に考えた情報収集は、やはり実際の不動産屋さん来店になるかと思います。

必ず来店しなければならないというわけではありません。メールや電話での問合せでもかまいません。

 

インターネット・雑誌で気になる物件が見つかってから不動産屋さんに問い合わせるのも良いですが、予めご希望条件をお伝えいただき、お部屋を探してもらい、提案を受ける方が確実かもしれません。

 

なぜなら、語弊を恐れずに申し上げますと、本当に良い物件は広告(インターネットや雑誌)を実施しなくても成約する可能性が高いのです。

そんなケースの場合、情報は不動産屋さんに留まってしまいます。

また、予めご希望条件を伝えておけば、早い段階(広告実施前)で新入荷の情報をお届けしてもらえます。

 

そして不動産屋さんは周辺のマーケットを熟知しております。

マーケットとは相場や商品構成(そのエリアの物件特性、特色)、客層等です。

お客様のご希望条件によっては、品薄の場合や割高になってしまうケースなどもありますし、存在しない場合もあります。

また、お客様のお話を伺い希望条件の整理、優先順位付を行った上で、妥協点をすり合わせることにより、ご希望条件に近い商品が出てくることもあります。

 

お客様自身もインターネットや雑誌を見るだけで相場は把握できると思います。

エリア毎に商品毎に確実に相場は存在しますから、これを把握しご自身のご希望条件と照らし合わせてみると良いかもしれませんし、そうしておくことでお部屋探しがスムーズに進むと思います。

POINTⅢ:
不動産的価値観によるお部屋探しは

不動産とは「土地およびその定着物」と定義されています。賃貸だって土地や建物の売買と同じ考え方で決めることも後悔しないお部屋探しに繋がります。

 

土地と土地に定着している建物、当然動かせないものです。

いくらお金をかけても立地を変えることはできません。

お金や工夫で解決できないところを重要視することは不動産の鉄則ではないかと思います。

駅距離や日当り、見合い、環境などです。例えば、駅距離の近い物件は遠い物件に比べ高いのが一般的です。これは需給バランスによるところで、さらにその希少性が拍車をかけます。

駅から距離1分の立地は、駅を中心点とした半径80mの円となります。
※80m=1分:不動産の表示に関する公正競争規約にて定められています。

*半径80mの円の面積=80m×80m×3.14(π)=20,096㎡

では駅距離2分の立地(駅から半径160m)はいかがでしょうか。

*半径160mの円の面積=160m×160m×3.14(π)=80,384㎡

距離は2倍でも面積は4倍になります。つまり、駅距離1分の希少性は2分に比べ2倍ではなく、4倍になるのです。希少性があり(供給が少なく)、需要があれば値段が高くなって当然と考えられます。

 

駅距離をメインに考えるのであれば、仮に駅徒歩5分圏内で考えると、その圏内に空き地はあるでしょうか。ほとんどありませんね。

既に建物が建っているのです。ですから駅距離5分の「新築」と限定したとすると、物件はほとんどないということになります。出てくるタイミングとしては建替えがメインとなります。

 

土呂に限って申し上げますと、土呂駅徒歩5分圏内で、なおかつ住環境に優れた物件は、沢山あります。

住環境や開口方位等を気にしなければ築浅もいくつかございますが、やはりメインはバブル期前後の建物です。

よって築年は経過しているものの不動産的価値の高い賃貸物件は多数ございます。

 

昨今の傾向として築浅を探す方が多いため、実は築年は経っているけれども本当に良い立地・環境の物件を検討から外されているケースが目立ちます。

そして特筆すべきは、そのような良い物件が築年が経っているという理由だけでかなりお安く借りられるということです。

 

築年に伴い仕様設備関係は、妥協が必要になりますが、リフォームをしっかりしている物件は室内が大変綺麗なものです。

築浅のRC造で退室時にしっかりリフォーム・ハウスクリーニングしていない物件より、築年が経っている木造でもしっかりリフォーム・ハウスクリーニングをしている物件の方が、室内は綺麗な場合もあります。

 

築年だけで物件を却下するのであれば、是非ご内見をいただいてからにしたほうが良いと思います。

そして、語弊を恐れず申し上げますと、賃貸はあくまで掛け捨て保険と同じだということも十分ご認識いただきたく思います(掛け捨て保険が全く不要という意味ではございません。足りない部分を部分的かつ割安に補える大切な保険です)。

 

つまり、いくら賃料を支払ってもご自身の資産には一切ならない、ということです。

 

妥協しても後悔しない点を妥協することにより賃料を節約し、節約できたものを貯蓄に回す。

貯蓄できた資金を元に持家を持つ。これが一番賢いお部屋探し(特にファミリー層にとって)だと思います。

 

参考:購入VS賃貸

 

誤解なさらないで頂きたいのは、とにかく安い物件を選ぶのが良いというわけではないということです。

安い物件を選んで後悔するのでは本末転倒です。大切なのは「妥協して後悔しない点を妥協する」ことです。将来的な夢や希望、観測を持ってお部屋探しをすることも重要であり、そしてまた楽しいのではないでしょうか。

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